棺桶も花もいらない
日雇い派遣、早期退職、天涯孤独、シングルマザー…
幸せかどうか分からないけど、生まれてきたから生きている
明日への諦念と今日への執念を抱える人々の生きざま
《目次》
・令和枯れすすき
・ドトールにて
・もう充分まじで
・非常用持ち出し袋
・みんな夢の中
ページ数:288
判型:四六判
《著者》
朝倉 かすみ(著)
1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞、19年『平場の月』で第32回山本周五郎賞を受賞。他の著書に、『ロコモーション』『静かにしなさい、でないと』『満潮』『にぎやかな落日』など多数。最新刊『よむよむかたる』が第172回直木賞の候補作に。
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わたしは生き生きしなくなった。
「生き生き」とは正反対のありさまである。
だれだったか「生き生き」の反対なら「死に死に」だろうと冗談口を叩いたことがあったが、まさにそのような状態だった。
私は「死に死に」と日を送っていた。
直木賞候補『よむよむかたる』に続くーー朝倉かすみが描く”老いと生”
