共感の正体 つながりを生むのか、苦しみをもたらすのか
いまや共感の時代。だが、そもそも共感とは何か。哲学史・心理学史に精通する著者が、自然科学の知見も参照しつつ、共感をめぐる思想の系譜を概説。成熟した共感のありようをも探究する。
私たちはなぜ、人を助けるのか?
「ケア」や「利他」に、共感は必要か?
そもそも、共感とは何なのか?
共感の時代、共感力、反共感論、共感疲労……
科学的にみるとどうか。哲学はどう扱ってきたか。いま、どう考えればよいか。
――現代社会のキーワード“共感”。その本質を根っこから捉え直す。
<目次>
はじめに いまなぜ〝共感〟か?
Ⅰ部 共感の科学
1章 動物も共感するのか?
2章 共感の起源を探る──科学的研究の成果
Ⅱ部 共感の哲学
3章 哲学者の捉えた共感と反共感論
4章 共感とは何か──現象学から本質を問う
Ⅲ部 共感の未来
5章 心を癒す共感の力──心のケアの原理を考える
6章 なぜ私たちは人を助けるのか?
おわりに
<商品情報>
ページ数:208
判型:四六判
<著者>
山竹 伸二(著)
1965年、広島県生まれ。著述家。学術系出版社の編集者を経て、哲学・心理学の分野で批評活動を展開。『「本当の自分」の現象学』『「認められたい」の正体』『不安時代を生きる哲学』『子育ての哲学』など。